今回は僕が未経験から自社サービスを展開しているシステム会社に、システムエンジニアとして転職するまでにやってきたことについてまとめていきます。
《この記事を書いたひと》
その後オーストラリアで2年間プレーした後現役を引退。 引退後は、セカンドキャリアとしてシステムエンジニアとして転職に成功。
ヨーロッパのサッカーリーグに所属する日本人選手一覧(wiki)
ラトビア2部のFKアウダが日本で入団テスト 3人が合格まず、僕は25歳まで社会経験がなく、ずっと海外でサッカー選手としてプレーしていました。
そうです。文系でも理系でもなくただの脳筋体育会系でした。
学歴も高校卒業後にヨーロッパに渡欧したので、高卒止まりです。
そんな僕がサッカー選手として、現役を引退してどのような経緯でシステムエンジニア(プログラマー)に転職したのかをまず話しておこうと思います。
サッカー選手からシステムエンジニアに転職した経緯
まず初めに、25歳でサッカー選手としてのキャリアを終えることを決めていたので、
自然とセカンドキャリアの準備(オーストラリアで現役でサッカーしている時)はしないといけないと考えていました。
そこで 「高卒で25歳にして社会人経験なし」という条件で雇ってくれる会社はあまりないと理解できていたため、
営業系かスポーツ関係の職種かその他工場などで働くか、というようにとりあえず考えていましたが、
セカンドキャリアとして社会に出て働くのであれば、以下条件で働いた方が将来につながると考え直しました。
✔︎自分次第でどんどん成長できる仕事がしたい!
✔︎学歴関係なく自分のスキルで稼げる仕事がしたい!
✔︎どうせなら将来的に場所や時間に縛られずに働けるフリーランスに転向できる職種がいい!
人生の大半は結局仕事をして生きていくのであれば、ただお金を稼ぐために働くのは面白くない。
そもそも僕自身、サッカーを18年間続けてこられたのは、サッカーが好きなのもありますが、
サッカーを通して成長していくことが楽しくて続けていたのもあるので、仕事に対してやりがいや成長がなければ、仕事も長続きしないだろうと思っていました。
いろいろ悩んでいた時に、
同じタイミングでオーストラリアから日本に帰る予定だった友人が日本に帰ったら、
プログラミングを習得してエンジニア転職しない?という話になり、そこから僕はプログラミングを勉強し始めました。
プログラミング学習で使用したツール
実際に学習を進める上で使用していた学習ツールを紹介していきます。
ちなみに僕はプログラミングスクールには通わず、ほとんどお金をかけずに学習していました。
また、僕は友人と協力し合いながら学習をしていたので、
挫折するとこなく学習を続けることができましたが、もし一人で学習を進めるのに限界があると思う方は、スクールに通うことをオススメします。
progate(プロゲート)
最初に学習を始めたツールは、ゲーム感覚で学習を進められるプログラミング学習アプリ「progate」を利用して学習を始めました。
おそらくプログラミングを勉強し始めた人であれば、一度は触ったことがあるという人が多いと思います。
また、スマホからでも気軽に学習をできるので、
PCがない方でもプログラミング学習を始めてみる前に気軽にprogateでプログラミングとはなんぞやということを知ることができます。
画像(プログラミング言語はPHP)は実際にprogateの学習システムです。
画像中央にエディタ(プログラムを書く黒板のようなもの)があって、
処理を書くと右側で結果が表示され、書いた処理に問題があればエラーが表示され、
正しく処理がされていれば、正しい処理結果が表示されるようになります。
このように問題が出力されて、ゲーム感覚でプログラミングを進めることができます。
また、学習できるコースは以下。
・HTML/CSS
・PHP
・JavaScript
・jQuery
・Ruby
・Ruby on rails
・Java
・Python
・Command Line
・Git
・SQL
・Sass
・Go
・React
・Node.js
ただし、無料で学べる範囲は初級編までで、中級・上級・道場(応用)編を学習するとなると、
月額1,078円の有料プランに変更する必要があります。僕の場合は、 2ヶ月ほど有料プランに切り替えてHTML/CSSとJavaScriptとPHPを学習しました。
2ヶ月なのでかかった費用は、2,156円。
ただし、カリキュラムを進める前に解説がしっかりあり、間違えていれば何が間違っているかを指示してくれます。
また、中級編から上級編までやらないと言語の全体図が見えないので、もしガッツリ学習をされる方は有料プランに切り替えて学習する方がいいです。
progateのオススメの活用用途
プロゲートでのカリキュラムは一つのカリキュラム(言語)を終えるのに、目安で10 ~ 15時間ほどなので意外とすぐに終わります。
また、最初はプログラミングの書き方や処理の流れなどを理解するために、
反復して学習する必要はありますが、同じ処理を反復しても意味がありません。
なぜなら、プログラミングとは、答えを覚えて応用するのではなく、
目の前にある問題に対して、どのように処理をして解決するかという問題解決する考え方を養う方が必要だからです。
なので、progateは反復しまくっても同じ問題を反復するので、
考えて処理するのではなく、覚えて処理する癖がつくため、一つのカリキュラムを2周、多くて3周で終えてください。
progateの活用方法は、要約すると以下。
・有料プランで選択した言語のカリキュラムを全て進めることで、基礎知識を学ぶ。
・一つのカリキュラムは、1周して理解が薄ければ2周。多くて3周で終える。
・progateはプログラミングの考え方や処理の組み方などの基礎知識を学ぶものとして使用する。
ある程度理解が深まれば違う学習ツールに変更しましょう。
動画形式で学習が進めることができるUdemy(ユーデミー)
Udemyとは、簡単に言うと、 プログラミングだけではなくマーケティングなどビジネススキルやキャリアアップしたい方向けに学習ができるように動画教材を提供しているサービスです。
主な学習できるカテゴリーは大きく分けて以下。
・ヨガ
・ボイストレーニング
・自己啓発
・ITスキル
・ビジネススキル
・デザイン
また、動画教材は有料で 一つのカリキュラム教材は購入して学習する形式となります。
有料教材なので、中身は濃いカリキュラムとなっていますが、どの教材も大体1万円以上はします。
ただし、セールを狙って購入されると破格の値段で教材を買えるので、
自分の学びたい分野を選定しておいて、セールのタイミングで購入すると安くで手に入れられます。
実際に僕が購入して学習していた、たにぐちまことさんの「ちゃんと学ぶ、PHP+MySQL(MariaDB)入門講座」の教材も破格の値段でセールしています。
udemyを活用して学習するオススメの方法
基本的にどの教材もない容量が濃く、動画の時間も全体で10時間以上ほどはあります。
ただ、細かくセッションごとに区切られているので、1セッションずつゆっくり進められます。
僕のオススメは、
・一度1つのセッションをザーッと動画を流してみる。
・そこからわからない単語などがあれば、ググって理解しておく。
・二周目で実際に手を動かしてコードを書いて処理を組んでみる。
・コードを組んで理解できないこと、深掘りして知りたいことはググる。
エンジニアとして経験が豊富な方(講師)の講義は、
内容が隅々まで詰まっており、コードを書く上での注意点など実務で活かせる知識を伝えてくれているので、かなり勉強になります。
また、一度買ってしまえば要所で見返すこともできるので、反復で理解を深めたいときに効率よく学習ができます。
僕は、udemyを活用することで、PHPの基礎知識を叩き込むことができました。
基礎知識を理解できたらひたすら作る
プログラミング(言語)の基礎知識を理解が深められたら、後はひたすら「何かしら作る!!」ということが大事です。
スポーツで例えるなら、ルールブックをしっかり読んで頭で理解できた段階です。
後は実践していく中で、いろいろな状況において対応できるよう経験を積んでスキルを伸ばす。ということが大事です。
僕が実際に作って学習していたのは、
・PHPで電卓作成。
・年月を入力すると動的にその年月に合わせて日付が生成されるカレンダー表。
・診断テスト(プログラミング学習時間診断テスト)。
・プログラミング学習管理システム(勤怠管理システムのように時間を管理できるシステム)。
・簡易ショッピングサイト(商品を購入して在庫管理をするような簡易のお買い物サイト)。
上記のものは、自分が興味が湧いて作ってみたものです。
なので、 ふと疑問に思った物や作ってみたいと思うものがあれば、それをお題にしてプログラムを組んでみると学習が捗ります。
転職までにかけた学習時間
転職までにかけた期間は、約10ヶ月ほどです。
ちなみにオーストラリアにいた頃から学習を始めて、オーストリアにいた頃はサッカーのシーズンも終えてほぼニート状態だったので、毎日6時間ほど学習していました。
オーストラリアで約6ヶ月ほど学習して、日本に帰国してからは1日2~4時間ほど学習して、
実際に転職活動を開始したのは、学習し始めて8ヶ月くらいの時から始めました。
転職時のポートフォリオ
エンジニア転職をする際に必須なのは、 ポートフォリオ(制作物)です。
ポートフォリオがないと、未経験でもどのくらいのスキル感があるのかを示すことができ、相手方に知ってもらえます。
実際に僕がポートフォリオで使用したのがプログラミング学習診断テストです。
仕組みとしては、プログラミングを開始した年月日、1日平均で学習した時間を入力し、
入力された情報から3000時間が経過しているかどうかを判別するシステムです。
これをポートフォリオとして、面接時に見せていました。
ポートフォリオはガッツリ作れるのであれば、ガッツリ作ればいいですが、
さくっと転職したい方は上記のような簡易なポートフォリオを作成してバンバン面接を受けていった方がいいです。
未経験から自社開発の面接に合格できたコツ
最後に僕が社会歴なしで未経験で自社開発に内定を頂けた際の面接時のコツについて書こうと思います。
ちなみに僕が受けた会社は3社でうち2社から内定をいただくことができました。
1社は今勤めている自社開発でもう1社はSES(クライアントに対して労働力を提供する契約形態)の会社でした。
また今勤めている会社は、未経験でも採用して半年間しっかり育成カリキュラムをもとに指導してくれる会社だったので、未経験でも雇用して頂けました。
キレイに話すのではなく熱意で話す
ある程度話すことをまとめていましたが、面接時はガッツリ覚えた模範通りに話すようにすると、
ガチガチに棒読みのようになるので伝えたい要点だけ押さえて、面接時は話すようにしていました。
自分が面接する立場であれば、棒読みで覚えてきた模範通りに話されたら印象に残らないだろうなと思ったからです。
実際に今、僕の所属する部署は未経験・経験者のエンジニアを募集しており、
面接に携わることがあるのですが、面接時に模範通り、ネットに書いてある内容のような言葉を並べた話口調の方は感情が籠ってないなと思ってしまいます。
なので、僕は緊張でガチガチで話す言葉はめちゃくちゃでしたが、
・なぜエンジニアに転職したいか?
・なぜこの会社を選んだのか?
を自分の言葉で伝えることを意識していました。
後は明るく元気よく話すこと。
面接される方は、基本的に内定を頂いたら上司にあたる人なので 自分と働きたいと思わせることが大事だと思ったので、「御社で内定を頂けたら全力で働きます!!」と話していました。
それが功を奏して内定を頂けました。
基本的に未経験歓迎で募集している会社は、未経験の方にスキルがどのくらいあるのかを見ていません。
僕自身、未経験の方を面接する際はどのくらいのスキル感かはさておき、
・エンジニアとして働きたい熱意はどのくらいあるのか
・一緒に働きたいか
・会社の色に合うのか
を見て面接しています。
ポートフォリオをガッツリ作り込むことも大事ですが、
熱意や覇気がなければ面接ではうまくいかないこともあるので、面接では言葉はぐちゃぐちゃでも、とにかく自分の言葉で思いを伝えることを意識してください。
また、直接僕から話を聞いてみたいという方がいらっしゃれば、twitterにてDMを飛ばして頂ければ返答させていただきます!