今回は僕が最後にプレーした「オーストラリアの国のサッカー事情」について書こうと思います。
最後にプレーしたオーストラリアでは、2シーズンに渡ってプレーしました。
オーストラリアについて
首都はキャンベラで、最大の都市はシドニー。
また、国土の4割が砂漠なので基本的に海岸沿いに沿って人が住んでいます。
気候は、12月~2月が夏で、3月~5月が秋、6月~8月が冬、9月~12月が春と日本とは真逆です。
なのでクリスマスシーズンはオーストラリアは真夏なので、サンタクロースがサーフィンをしているモチーフが有名です。
また、一年を通して乾燥しているのが特徴です。
ちなみに僕が滞在していた地域は南オーストラリア州のアデレードという都市です。
都市の規模としては、オーストラリアのなかで5番目に大きい都市になります。
日本で言う、横浜市や福岡市といった位置づけと同じ感じですね。
オーストラリアのリーグ構成
オーストラリアのプロリーグは、過去にキングカズこと三浦知良選手(シドニーFC)や小野伸二選手(ウェスタン・シドニーFC)などが在籍したAリーグのみとなり、
そこから下のカテゴリーは州ごとに分離しており、州リーグはセミプロリーグとなります。
州リーグのリーグ構成は以下。
またトップリーグで優勝すると、州代表として各州リーグで優勝したチーム同士が対戦し、シーズンのオーストラリアNo.1を決定するトーナメントに出場します。
その他にFFAカップ(Jリーグで言う天皇杯)と言うAリーグのチームも参戦する、プロ、セミプロ、アマ関係なくトーナメント形式で対戦できるカップ戦があります。
ちなみに僕が所属していた州リーグは、南オーストラリア州リーグでカテゴリーは州2部に該当するstate1リーグのチームになります。
チームの見つけ方
代理人を通してチームにコンタクトを取ってもらいトライアルに参加するというのが一般的なチームを探す方法ですが、
僕は自分で南オーストラリア州リーグのプレミアリーグからstate1リーグのチームのFacebookを漁り経歴を書いて、練習参加させてほしいとDMを送りまくってました。
そこで返信があったチームと連絡をとり、トライアルのアポを取って練習参加させてもらいました。
実際に返信があって、トライアルを受けられるチームは4チームほどあり、練習参加したチームは2チームです。
1チーム目にトライアルしたチームは、West adelaideというプレミアリーグの強豪チームでしたが、
うまく力を発揮できず、1日の練習で不合格となりました。
2チーム目はstate1リーグのWhite city FC(ホワイトシティFC)というチームでした。
ここには、日本人選手も在籍していたのと、トレーナーが日本人の方でいたので安心から思う存分プレーでき、練習と練習試合を3試合した中で活躍できたこともあり、契約を結ぶことができました。
普通は契約を取りまとめてくれるのは代理人なのですが、僕は代理人をつけていなかったので自分で契約条項を聞き、双方の合意のもと自分で契約書を書きました。
代理人なしでもチームを探すのはことは意外とできます。
ただ、自分でトライアルのアポを取って契約も自分でしないといけないという面は面倒なことはありますが。
他の国であってもこの方法でチームを探すことはできると思います。
州リーグの特徴
Aリーグが発足したのは2004年と歴史が浅いのに対して、州リーグは第二次世界大戦後にヨーロッパからの移民者が立ち上げられたという歴史があります。
そのためチームによっては、ヨーロッパの国の文化が色濃く出ているチームがあり、僕の所属していたチームはセルビア人によって発足されたチームなので、ユニフォームが青と赤であったりとセルビアの国の文化が色濃くでていました。
また、同じリーグにクロアチア系のチームがいて、クロアチアとセルビアは歴史的に対立してきた過去があり、試合はダービーと言われて試合中に乱闘騒ぎが起きることもあるので、試合の時はいつも救急車と警察が常備されていました。
またどこのチームもクラブハウスとホームグラウンドがあり、ホームゲームであれば売店が設置されて観客も100人以上は観戦していて活気が溢れています。
契約内容
一番気になると思うので、公開しておきます。
州リーグは基本的にセミプロ契約の選手がほとんどなので、昼間は何かしら仕事をしている選手がほとんどです。
僕は寿司レストランでバイトをしていました。ちなみにオーストラリアは時給がいいので僕は日本円で1時給1,800円くらいで働いていました。
昼間仕事して夜はどこのチームも19時から練習がスタートし、21時に練習が終わる感じでしたね。
で、契約内容はというと僕であれば1試合出場すると300ドルなので約3万円。
週に4試合あるので、全試合出場すれば月に12万円稼ぐことができるといった感じでした。
その上バイトもあるので、月に30万は稼ぐことができ、生活は余裕を持ってできました。
また僕は1シーズン目だったので、活躍次第で契約はいくらでも変わります。
もらっている選手は試合給1,000ドルの選手もいましたし、チームによってはプロ契約を用意しているチムもあり、サッカーだけで飯が食える選手もいました。
結論、活躍次第でお金はめちゃもらえます。
プレミアリーグのチームでも、過去に中村俊輔選手が在籍していたリーガ・エスパニョーラのエスパニョールにいたスペイン人選手がいたり、海外枠選手が豪華な選手がいるチームもありました。
また州リーグでプレーする選手が目指す先は、Aリーグにステップアップすることで、これまで多くの選手が州リーグで結果を出して、Aリーグに移籍を成功させています。
まとめ
ちなみにチームにつき外国人枠の制限はあり、1チーム2人です。(※州リーグによって異なる)
なので、トライアルの際は外国人枠の選手が同時に参加していることもあります。
また、シーズンは3月頃に開幕して8月にリーグ戦が終了するので、トライアル時期は12月か1月がベストだと思います。
僕も1月に出国してすぐにトライアルに参加できたので、契約までスムーズに行きました。
州リーグでセミプロリーグではありますが、毎年多くの日本人や海外からトライアルに来ており、
セミプロながら給料がしっかり出て、現地でバイトもできてお金には余裕を持って生活ができる上、サッカー選手としてキャリアをスタートさせるのにはちょうどいい環境だと思います。
また興味がある方、詳しく聞きたいという方がいたら、twitterの方でDMを送ってもらえればお答えさせてもらいますので、気軽にメッセージしてください。
あなたの明日を生きるアクセントになりますように。