ダメな自分を愛する。

みんなできているのに、自分にはできないんだろう。。

これぐらいのことがなんでできないんだろう。。

他の人ができて、自分にできないことがあると自分に対して疑問に思い、自分に嫌悪感を抱いたことは誰にでもあると思います。

自分自身海外でサッカー選手としてプレーできるまでは、サッカーエリートでも何でもなく、ただ雑草に埋もれてもがいていました。

小学生の頃もスタメンでプレーしていましたが、周りにうまい選手(チームメイトには後に高校サッカー選手権でベスト4に進出した選手が2人と日本代表U-15まで選出された選手もいました)が多く、自分がミスをすると、チームメイトにはキレられ、コーチにも怒られて自分に対して自信を損失し、

何であいつはうまくいって、俺はうまくいかないんだろう。。

と自分を責めて嫌悪感を抱いていました。

とにかく練習するしかないと思い、自主トレを繰り返すも技術的には伸びましたが、ミスはなかなか減らず、よく怒られていました。

今になって考えてみれば分かるのですが、

スポーツは心・技・体の総合能力でスキルが発揮されるわけなので、「技」だけを伸ばしても試合で思うように力を発揮できないものです。

うまくいかない理由

冒頭で述べたように、スポーツは「心」・「技」・「体」の総合能力で本来の自分のベストパフォーマンスを発揮することができます。

トレーニングだけを重ねれば、試合でベストパフォーマンスを発揮できるわけでありません。

心の状態、要するにネガティブ面をいかにポジティブに捉えることができるかということも大切ですし、心・技が整った状態でも試合で体調不良の状態だとベストパフォーマンスを発揮できません。

なので、その日のパフォーマンス、心・技・体の掛け合わせによって決まります。

僕がうまくいかなかった理由は、とにかくトレーニングだけしていたこと。

トレーニングを重ねることで、自信はついてポジティブな心にすることはできます。

ただし、ミスをした時にどのようにネガティブになりそうなメンタルを立て直すかの修正方法を知らなかった。

チームメイトからミスをしたときにキレられてメンタルが下がる。→ミスをすることにビビる。→ミスしないようにと考えると余計に足が震えてミスをする。

このルーティンに試合にハマると、抜け出せませんでした。

そもそも試合中にミスは誰でもします。いかにしてミスをしないかということにフォーカスしすぎて、練習を重ねてスキルは上達していたのにも関わらず、自分自身でミスを呼び寄せていたというのが僕がうまくいかなった大きな要因だということです。

自分のネガティブをポジティブに変換

一つも物事に対して、人それぞれ捉え方は違います。

失敗した時にどのように捉えますか?

以前の僕であれば、「失敗した。どうしよう。」とネガティブに捉える癖がありました。

次は失敗しないようにするためにいかにミスしないかを考えすぎて、余計に失敗に対して慎重になって失敗に対して集中することで、失敗することにビクビクしながら行動するようになっていました。

おそらくほとんどの人が失敗に対してネガティブな印象があると思います。

それは生きてきた中で僕たちはそうやって刷り込まれてきたからです。

学校でテストの結果が悪いと先生や親に怒られ、大人になると仕事でミスをすると上司に次失敗しないように考えてこいと注意されて始末書を書かされて。と失敗はあってはいけないと教えられてきました。

なので、いかにミスを事前に防ぐか。いかに失敗の数を減らすかを考えながら、多くの人が行動していると思います。

僕が高校時代からサッカーが一気に上達しました。それはある本をとの出会いで思考と行動が大きく変わりました。

それはベストセラーとなっている本田健さんが書かれた「10代のうちにしておきたい17のこと」という本です。

その名の通り「10代のうちにやっておいたほうがいいこと」が書かれています。

その中で僕の心に印象に残っているのは、

・10代のうちはどんどんチャレンジして失敗した方がいい。

・人生は一回しかない。自分のしたいことを思う存分すること。

20代の方は20代編もあります。

また、失敗は自分を成長させてくれる教訓であることを知り、ミスを恐れなくなりました。

そのおかげで僕はサッカーでもどんどん失敗しようと思えるようになったし、人生1度しかないのだから思いっきりサッカーして海外でサッカー選手になってやると決心できました。

そこから試合でも失敗は成長の糧になると思うことで、心が安定し思い切ってプレーできるようになりました。

要するに一つの物事が起きた時に、前向きに捉えるかネガテイブに判断するかでその後の行動は大きく変わるということです。

そこから僕はあらゆる物事に対して、試行錯誤しポジティブに修正する方法を培ってきました。

ダメな自分も自分。

周りはできたのに、自分にはできなかったことだってあります。

そこで、自分にはなぜできないのだろうと考えないでください。

逆に言えば、自分にできて周りができないことだってあります。

自己主張が苦手な人は、自己主張できない自分を嫌気が差すという人がいますが、僕はいいことだと思います。

自己主張できないということは、周りを見てその場で自分が取るべき行動を分析できる能力があるということだと思います。

逆に言えば、自己主張をできる人は自分が思ったことを意思を素直に伝えることができるという能力はありますが、相手がどのように捉えるかを考えるより先行して自分の意見を言ってしまうという癖がある人が多いと思います。

人それぞれ得意・不得意があって当たり前だと僕は思います。

僕もどっちかと言うと、自己主張が苦手な方で、これを発言したら相手はどう思うだろうと考えて話す癖があります。

だから、あの時言っておけばよかったと言うこともあります。(ここではめちゃ自己主張してますが。。)

でも、僕はそうやって相手のことを考えて発言ができる自分は素敵だと思っています。

そして忘れっぽいこと。人から頼まれたことを困っているのだから助けてあげようと思い、いろいろ依頼を受けるんですが、あれどうなった?と言われてスケジュール管理を忘れていて、

ごめん。完全に忘れてた。すまん。といったこともよくあります。

悪い面もありますが、自分は人助けができる素敵な一面があると思っています。

また、失敗した時は自分を責めない!これめちゃ大事です。

自分の失敗に対して、自分に矛先を向けてしまうと自分に対して嫌悪感を抱き、自分を嫌いになってしまう。= 自分に対してネガティブになる。

失敗は失敗。できない自分を認めて許してあげる。

自分の失敗を許せることができる人は、相手の失敗を許すこともできるようになります。

また、自分にできることがあり、できないことがあることは当たり前と思えると、

相手に対してもそうであるということを前提に接することができます。

失敗は成長に不可欠であり、自分を強くする糧になるとポジティブに捉えるようにする。

あの人にはあって、自分にないもの。

あの人になくて、自分にあるもの。

そうやって僕たちは、日々助け合ってお互いを支え合って生きているものだと思います。

ダメ部分も自分魅力。良いところももちろん自分の魅力。

そうやって唯一無二の自分がいる。

まとめ

欠陥のあるものは、その人の個性を形成するに不可欠だ。

ドイツの名詩人であるゲーテはこう言い残しています。

苦手なことがあって、得意なことがある。

好きなことがあって、嫌いなことがある。

器用にできることがあって、不器用なところがある。

その組み合わせは人それぞれ違う。

それを引っくるめて自分という個性が成り立っています。

ダメだなと思う自分も素敵だと思う自分も抱きしめて日々を送ってあげてください。

そうすれば、相手の見え方も自分の見え方も人との関わり方も少しずつ変わってくると思います。

あなたの明日を生きるアクセントになりますように。