完璧を目指さない。
今回は「完璧主義者にならない」というテーマで書き進めようと思います。
そもそも完璧主義の定義をウィキペディアで調べて見ると、
万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと(wikipediaより引用)
だそうです。
要するに、自分が周りからどう見られるかという承認欲求を意識し、自分の弱さを見せずストイックに行動できる人のことです。
完璧主義である人は、何事も決めたことを最後までやり遂げようとする突出した忍耐力と目標達成するまで行動する継続力があるので、僕は素敵だと思います。
ただ、完璧主義の思考がない人が完璧主義者の姿勢を真似すると、ほとんどの人が挫折すると思います。
理想と現実の差で絶望してしまう。
目標や理想ができる時って、何かしらの外的刺激によって生まれるものです。
僕がサッカーを始めたのは、幼なじみの兄がサッカーをやっていて、その姿がカッコよくえたのがきっかけでサッカーを始めました。
本気でプロになりたいと思ったのは、2002年のワールドカップ日韓大会を見て、ロナウジーニョ選手を見た時に衝撃が走り、自分もいつかあんな選手になりたい!!と思い、プロサッカー選手になる夢ができました。
おそらくみなさんも誰かに憧れて、あの人みたいになりたい!と思ったことはあると思います。
テレビやメディアに出ている有名人は、才能があって輝いて見えて、とても魅力的だと思います。
なぜなら、メディアに出ている人たちは既に自分の理想を叶えた人がほとんどなので、自分にないものを持っている、手にしたいものを既に手にしているから魅力が溢れています。
また、憧れのあの人のようになりたいという目標に向かって前に進むと、壁に打ち当たり理想と自分の今いる立ち位置(現実)を見て、道のりが程遠く感じて絶望してしまいます。
これは誰もが経験したことがあることだと思います。
小学校の時に所属していた地元チームは、後に高校サッカー選手権で活躍した選手や世代別日本代表に選出された選手などがいて、その中で揉まれてきたので、外に出れば自分はスキルがある方だと自負していました。
なので中学生の時は部活に入らず、小学校の時に各地域で活躍した選手が集まる地元のクラブチームに入ることにしました。
各地域で頭角を表していた選手が集まっていたので、当然うまい選手ばかりが集まり、そこで自分のスキルがちっぽけに感じてしまい、挫折をしてしまうことになります。
理想に描いていた海外で活躍する選手になりたいという夢にたどり着く以前に、地元選手のスキルで脱帽している程度なら、僕はプロサッカー選手にはなれないだろうなと。
要するに自分で勝手に伸ばした鼻を周りを見渡した時に恥ずかしくなり、自分で折ったということです。
僕は理想と今いる立ち位置(現実)の距離を測り、自分は海外で活躍するような選手にはなれないと決め付けてしまったのです。
また失敗して、周りから下手だと言われたくないから、とりあえずいろんな理由をつけて練習をサボって逃げていました。
要するに、自分の理想と現実の差を見た時に、自分にはまだまだ道のりが長いことを理解し、そのための道のりを駆け抜けることで失敗することが怖くなり、周りにカッコ悪い姿を見せたくないと逃げてしまった訳です。
過程は泥臭いもの
自分の理想を叶えて今輝いている人たちは、そこに たどり着くまでに泥臭く色々な壁を乗り越え、色々な境地に立たされて、それでも諦めずに前に突き進んでこれた人だと思います。
僕はそれを理解できるようになったのは、高校生の時に、 サッカー日本代表の長友佑都選手が出版した自伝「日本男児」という本を読んだことがきっかけです。
彼は小学生の頃から地元で頭角を現し、そこから中学高校と進学し、大学時代は明治大学に進学しましたが、大学ではベンチでした。
ただそれでもプロになるために諦めず前に進み続け、JリーグのFC東京との練習試合で結果を出したことで、FC東京との契約を結ぶことができ、晴れてJリーガーとなることができました。
そこから世界的ビッグクラブのイタリア名門チームのインテルまでキャリアアップを成功させています。
僕はその本を読んだことをきっかけに、自分にもチャンスがあるかもしれない。自分も諦めず前に進めばチャンスがあるかもしれない。と思えるようになり、本気でプロサッカー選手になろうと前に進み始めることができました。
今うまくいかないことだらけなのは当たり前。理想を叶えた人たちも僕と同じように泥臭く足掻いていた時がある。だから今その過程を乗り越えないと理想は手にできない。
と思い続けることで日々うまくいかなくても、トレーニングを積み重ねることができました。
なので、過程がどんだけ泥臭くカッコ悪くても結果として理想に辿りつければ、全てが必要不可欠なことだったと理解できます。
中学時代に周りの選手が自分より上手いことが悔しくて、失敗するのが恥ずかしくてカッコつけていたあの時。これも自分にとっては大切な体験でした。
この体験があったからこそ、壁にぶち当たって逃げて涼しい顔している方が、よっぽどカッコ悪いと思えたし、逃げることで後悔するだけだと理解できました。
失敗は成功に必要なピース
上記でもお話したように、失敗はゴールにたどり着いた時に必要だった欠かせないピースであったことが理解できます。
正直、誰しも失敗した姿を人に見せたくないです。失敗したら馬鹿にしてくる人もいるでしょう。
僕も高校卒業後の進路で海外でサッカーがしたいと周りに言うと、笑って馬鹿にされました。
こんな弱小高校からプロになれるやつなんかいない。プロなんて甘い世界じゃないのわかってるだろ。
僕は周りの声を気にせず、ひたすら自分の夢に集中してトレーニングを重ねた結果、東欧ラトビアのチームと契約を勝ち取ることができました。
その後周りの声は、すごいな!写真撮って!サインちょうだい!と今までと180度変わったのです。
要するに、結果を出せば周りは黙ります。そして自分に対しての見方が180度変わります。
また僕自身も中学生の時に挫折味わったことも、自分にとってはその経験があったからこそ高校で再奮起してサッカーに本気になれてプロという夢を叶えることができたと思っています。
高校時代もうまくいかないこともあったし、伸び悩んだ時期もありました。
試合でも思うようにプレーできない時も、試合でボロ負けして上手い選手との差を痛感させられたこともありました。
でも、うまくいくことばかりではないとわかっていたし、不器用ながら泥臭く地道に積み上げて結果を出すしかないと理解していたので、心が折れることはなかったです。
100回挑戦して99回失敗しても、1回成功すれば99回の失敗が成功だと僕は思います。
元メジャーリーガーのイチロー選手の言葉で「遠回りが成功への一番の近道」という名言がある通り、成功するためには多くの失敗をしながら、うまくいかない体験を重ねて失敗の回数を減らし、成功の確率を上げていくのです。
そして成功(目標達成)した時に、成功に必要不可欠なピースだったと理解できます。
まとめ
誰だって自分のダサい姿を人に見せたくないと思います。多少なりとも承認欲求は誰しもあります。
なので、失敗してダサい姿を見せたくないと思うのも当たり前です。
ただ、何か目標設定して行動し始めると、失敗することも壁にぶち当たって砕けそうになることもめちゃあるし、目標までの道のりを見て距離が遠すぎて絶望することもあります。
ただ、その時に自分の弱いところを見られて恥ずかしがらないでほしい。
失敗した自分を見て、惨めに思わないでほしい。
あなたが憧れている人も皆、最初はあなたと同じスタートラインから始まっています。
なので、失敗をした時は喜べばいいと思います。
この道のりを超えて、あの人はあそこにたどり着けたんだ!と思うようになれば、立ち上がって前に進むことができます。
最初から完璧になんでもかんでも卒なくこなせる人はいません。
誰しも理想を叶えた人は、引き換えに人の倍の失敗を経験しています。
なので失敗を恐れず、失敗したら逆にテンションを上げて立ち上がっては転んでください。
そうしていると、気づかないうちにゴールが見えてきます。
また、目標達成にかかる時間は人それぞれ違います。早く結果を出せる人がいれば、その倍の時間をかけて結果を出す人もいます。
なので、自分にできてあの人にはできると自分と誰かを比較しないでください。
目的は自分が決めた目標を達成することなので、他人を見て比較することで誰かと争うことが目的に変わっている人が多くいます。
ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指す。
自分という個性を持って、自分らしく泥臭く前に進めばいいと思います。
あなたの明日を生きるアクセントになりますように。